- 2021/03/15 掲載
IIJ、Oracle Cloud Infrastructureとの閉域接続サービスを提供開始
IIJ クラウドエクスチェンジサービス for Oracle Cloud Infrastructure FastConnectは、IIJのバックボーン上にお客様専用のネットワークを構築する「IIJ プライベートバックボーンサービス」を経由し、Oracleの閉域網接続サービス「FastConnect」を利用可能にするサービスです。お客様は本サービスを利用することで、自社ネットワークとOCIを、インターネットを介さず、信頼性の高い閉域環境で接続できます。
IIJ クラウドエクスチェンジサービスでは、Microsoft AzureやMicrosoft 365、アマゾン ウェブ サービス(AWS)、Google Cloud Platform(GCP)といった複数のクラウドサービスへの閉域接続サービスをフルマネージドで提供しています。本サービスの追加により、お客様はOCIを含めた各クラウドサービスを組み合わせて構築したマルチクラウド環境を、安全かつシームレスなネットワーク環境下でご利用いただけます。
なお、本サービスはシステムインテグレーター向けの接続方式「パートナーコネクト(※1)」にも対応しており、パートナー各社から提供するソリューションラインナップとしてもご活用いただけます。
■IIJ クラウドエクスチェンジサービス for Oracle Cloud Infrastructure FastConnect 特徴
・お客様サイトとOCI間を信頼性の高い安定した閉域網で接続
本サービスでは、IIJ設備上に構築したお客様専用ネットワーク「IIJ プライベートバックボーンサービス」とOCIの閉域網接続サービス「FastConnect」を繋ぐことで、お客様のオンプレミス環境やデータセンターとOCI間を低遅延かつ安定した信頼性の高いネットワークで接続します。接続形態は、OCIのIaaSを利用するための「プライベートピアリング」と、オブジェクト・ストレージなどのPaaSを利用するための「パブリックピアリング」の2つがあり、同一の閉域環境で両方の接続を併設して利用することが可能です。なお、パブリックピアリングの利用に必要となるNAT機能(※2)もサービスとして提供するため、お客様側では、自社のネットワーク環境におけるNAT機能のためのゲートウェイ設備は不要となります。
・マルチキャリアでの冗長化ネットワークを提供
IIJネットワークとOCI間は、耐障害性を考慮した異ルートおよびマルチキャリアでの冗長構成により、OCIへの安定した接続性を提供します。東京および大阪の2つのリージョンでサービス設備を運用しており、お客様のご要望に応じて、DR対策として東西での冗長構成をとることも可能です。
IIJ プライベートバックボーンサービスへのアクセスポイントは、北海道から九州まで全国11拠点に用意しており、最寄りのアクセスポイントまで低コストでの接続が可能です。また、主要な複数キャリアのアクセス回線に対応しているため、マルチキャリアによる信頼性の高いネットワークを構築いただけます。
・柔軟なマルチクラウド環境を構築可能
IIJのクラウドサービス「IIJ GIO」に加えて、Microsoft Azure、Microsoft 365、AWS、GCPなど、マルチクラウドでの閉域接続に対応できるため、お客様はOCIを含め、各クラウドの特性に応じて適材適所でサービスを選択し、業務に最適なマルチクラウド環境を柔軟に構築できます。
(※1)2020年11月30日付報道発表資料「IIJ、システムインテグレーター向けの新接続方式「パートナーコネクト」を開始」: https://www.iij.ad.jp/news/pressrelease/2020/1130.html
(※2)NAT(Network Address Translation):ネットワークアドレスを変換する技術。社内で割り当てられたプライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを相互に変換して、クラウド環境へのアクセスを可能にします。
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