- 2021/02/26 掲載
米金利上昇は回復期待反映、FRBの対応不要=カンザスシティー連銀総裁
[25日 ロイター] - 米カンザスシティー地区連銀のジョージ総裁は25日、長期金利のこのところの上昇は景気回復に対する楽観的な見方が強まっていることを反映したもので、連邦準備理事会(FRB)が対応する必要はないとの考えを示した。
ジョージ総裁はオンラインイベントで「(長期金利の上昇は)回復の強さに対する楽観的な見方を反映している公算が大きく、成長見通し改善に向けた勇気づけられる兆候と受け止められる」と述べた。
ただ、経済見通しの不確実性が払拭されていないことを踏まえると、金融政策は「当面」は緩和的にとどまると指摘。新型コロナウイルスの変異株による感染再拡大を懸念しているとし、家計や企業の日々の活動が新型コロナで制限されなくなるまで経済は完全には回復しないとの見方を示した。
その上で「新型コロナと経済の見通しを巡り、連邦公開市場委員会(FOMC)は忍耐強く対応する」とし、「失業が高止まりし、インフレが目標を下回り、見通しを巡る不確実性が高い状況を踏まえると、緩和措置の解消について討議するのは尚早だ」と語った。
燃料価格の上昇でインフレが上向いているとの誤った認識が生まれるのではないかとの質問に対しては、FRBが燃料価格の上昇に直ちに対応することなはいとし、インフレの兆候を捉えるために賃金トレンドを注視していると述べた。
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