- 2020/11/11 掲載
富士通、品川区と共同で戸籍事務を支援する電子書籍AI検索システムの実証実験開始
当社が開発した本システムは、自然文や類義語の高度な検索が可能なAI検索エンジンにより、戸籍関連の専門書籍で国内トップシェアの日本加除出版株式会社(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:和田裕、以下 日本加除出版)様の電子書籍から、戸籍事務に必要な文献および該当箇所を瞬時に検索できます。これにより職員は膨大な書籍から手作業で過去の事例を探し当てる必要がなくなり、業務負荷の大幅な軽減と業務効率の向上が見込める予定です。
当社は、本実証実験の結果を踏まえ、電子書籍AI検索システムの商品化を目指し、自治体DXの実現に貢献していきます。
■背景
戸籍事務は自治体業務において、一定の経験を要する複雑かつ高度な業務に位置付けられておりますが、一方で自治体職員は幅広い業務を経験する必要があり、一定周期での人事異動が発生しています。また近年、戸籍事務に精通した職員の退職や外部委託職員の増加などにより、担当職員が戸籍事務の知識を効率よく習得することが大変難しくなっています。
さらに、国際化による外国籍の方の届出の増加や、社会的価値観の変化に伴い、所蔵する膨大な書籍の中から過去の参考事例を目視で探し対応するような高い専門知識を要する届出が年々増えており、経験豊富なベテラン職員を中心に戸籍事務の負荷が高まっています。
当社は、戸籍事務を効率化しベテラン職員が注力すべき業務に集中できる環境を実現するため、戸籍関連の専門書籍で業界トップの日本加除出版様が有する電子書籍の文献データをAIで瞬時に検索できるシステムを開発し、品川区様において有効性を検証する実証実験を行います。
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