りそなＨＤ、関西みらい完全子会社化発表＝グループ収益力向上

りそなホールディングス（ＨＤ）は１０日、５１％の株式を持つ関西みらいフィナンシャルグループ（ＦＧ）を完全子会社化すると発表した。ＴＯＢ（株式公開買い付け）と株式交換で全株取得を目指す。２割強の株を保有する三井住友フィナンシャルグループからＴＯＢなどへの賛同を得ている。一体運営で重複部門の合理化やコスト削減を進め、グループの収益力を高める。

同日、大阪市内で記者会見したりそなＨＤの南昌宏社長は「グループの経営資源を結集し、成長を加速させたい」と述べた。

来年３月末に上場廃止となる予定の関西みらいＦＧについて、南社長は「将来的に地域の地銀再編プラットフォームとして期待したい」と強調。傘下の関西みらい銀行、みなと銀行とともに会社形態を現在のまま存続させる方針だ。

【時事通信社】 〔写真説明〕記者会見する、りそなホールディングスの南昌宏社長（右）と関西みらいフィナンシャルグループの菅哲哉社長＝１０日午後、大阪市中央区