- 2020/11/09 掲載
ドイツ輸出、9月は前月比+2.3% 予想上回る
[ベルリン 9日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁は9日、9月の輸出は季節調整済みで前月比2.3%増と発表した。ロイターがまとめた市場予想の2.0%増を上回った。
8月の輸出は2.9%増に上方改定された。
9月の輸入は0.1%減。市場予想は2.1%増、8月は5.8%増だった。
貿易黒字は178億ユーロに拡大した。予想の158億ユーロを上回った。
INGのエコノミスト、カルステン・ブルゼスキ氏は「輸出(と鉱工業生産)は、独経済が第4・四半期、2度目のロックダウン(都市封鎖)に伴う低迷に陥るのを阻止する可能性が依然としてある」と指摘。
「米大統領選でバイデン氏が勝利したことで、欧州(ドイツ)の自動車に関税をかけるとの米国の脅しは、消滅するだろう」と述べた。
9月は、中国への輸出は前年同月比10.6%増加した。米国への輸出は同5.8%減、英国への輸出は同12.4%減った。
第3・四半期のドイツの国内総生産(GDP)速報値は前期比8.2%増で、消費支出や輸出の増加を背景に、1970年に四半期データの集計を開始して以来最大の伸びとなった。ただ、新型コロナウイルス流行第2波や新たな部分ロックダウンが、第4・四半期およびそれ以降の見通しを曇らせている。
ドイツのメルケル首相は10月28日、再拡大する新型コロナ流行に対応するため、11月2日から1カ月間、緊急の部分的なロックダウン措置を実施すると発表した。
*内容を追加して再送します。
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