• 2020/10/24 掲載

能登沖に中国漁船急増=北朝鮮公船も、日本は操業自粛

時事通信社

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日本の排他的経済水域(EEZ)内にある石川県・能登半島沖の大和堆(やまとたい)周辺で、違法にスルメイカ漁をしているとされる中国漁船が急増している。目的不明の北朝鮮公船も来航。日本の漁業者は大和堆の西方で操業できない状態で、漁業者は「なぜ主権海域で自粛しなくてはいけないのか」(兵庫県内の漁協関係者)と憤っている。

水産庁によると、今年、退去警告した中国漁船は9月末時点で2586隻と前年同期の4倍近くに上る。大和堆はスルメイカのほかベニズワイガニの好漁場として知られ、外国漁船による違法操業が後を絶たない。昨年10月には北朝鮮漁船と水産庁の漁業取締船が衝突し、漁船が沈没する事案が起きた。

今年は北朝鮮漁船がほとんど確認されていないものの、9月29日に同国公船が日本のEEZ内に侵入していた。政府は安全を確保する必要があるとして、漁業者に周辺での操業自粛を要請。公船の狙いは不明だが、北朝鮮は中国に対し漁業権を売却しているとされ、公船は中国船の操業を支援するために来たとの見方もある。

公船は大和堆周辺をいまだに航行しているもようで、自粛解除の見通しは立っていない。全国漁業協同組合連合会の岸宏会長は「極めて異常な事態。漁業者が安心して操業できる秩序をつくってもらいたい」と訴える。

野上浩太郎農林水産相は23日、「海上保安庁をはじめ関係省庁と連携していきたい」と話したが、事態打開に向けた具体策は見いだせない状況だ。

【時事通信社】 〔写真説明〕大和堆周辺で中国漁船に放水する水産庁の漁業取締船(同庁提供)

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