- 2020/10/02 掲載
米ISM製造業景気指数、9月は低下 回復鈍化示す
製造業景気指数は8月に2018年11月以来の高水準を付けた。9月は鈍化したものの、景気拡大・縮小の節目となる50は4カ月連続で上回った。製造業は米経済の11.3%を占める。
企業や何百万人もの失業者への政府の支援金が枯渇する中で、新型コロナウイルスによる景気後退(リセッション)からの持ち直しが鈍化しているとの見方を後押しした。さらに、新型コロナ感染は増えており、秋に一段と拡大するとみられる。
国内総生産(GDP)は第3・四半期に年率で32%増と、過去最大の伸びとなる見込み。第2・四半期は31.4%減と、過去最大の落ち込みを記録していた。第4・四半期のGDP見通しは当初、10%増を超えるとの見方だったが、現在は約2.5%増へ引き下げられている。
製造業景気指数の内訳は、新規受注指数が60.2と、04年1月以来の高水準だった8月の67.6から低下。一方、受注残を示す指数と輸出向け受注の指数は上昇した。
雇用指数は49.6と8月の46.4から上昇したが、依然として50は下回った。前日発表された9月の民間部門雇用者数の伸びは市場予想を超えた。製造業の雇用指数の改善と合わせ、9月の雇用統計は好調な内容となる見通しだ。ロイターのエコノミスト調査によると2日に発表される9月の雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比85万人増えると予想されている。8月は137万1000人増だった。非農業部門雇用者数は新型コロナのパンデミック(世界的大流行)前から1070万人下回る水準となる。
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