- 2020/08/03 掲載
独シーメンス・ヘルシニアーズ、放射線治療機器の米バリアン買収
シーメンス・ヘルシニアーズは2018年にシーメンスから分離し、上場して以来初めて、成長を求める動きを本格化させる。
親会社のシーメンスはバリアン買収に152億ユーロ(179億ドル)を融資する。ヘルシニアーズは年内に株主割当増資の1つであるライツイシューを実施し、融資の半分に代わり、買収資金を手当てする。シーメンスはヘルシニアーズの過半数株主の地位を維持する見通し。
ヘルシニアーズはバリアンの全株式を1株当たり177.50ドルの現金で取得する。バリアンの31日の終値に24%上乗せした水準だ。
ヘルシニアーズのヨッヘン・シュミッツ最高財務責任者(CFO)はロイターとのインタビューで「この買収でわれわれは地位を大幅に強化する。心臓病と神経症に、がん治療の分野が加わる」と述べた。
ベルント・モンタグ最高経営責任者(CEO)は記者との電話会見で買収価格が割高との見方を否定。バリアンは業界の象徴的な存在で、これを踏まえれば「合理的な価格だ」とした。
バリアンは放射線治療機器のシェアが50%超に上る。
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