- 2020/07/31 掲載
BNPパリバ、第2四半期利益が予想上回る 投資銀行部門が好調
新型コロナウイルスの流行を受けて、企業向けの融資需要が増えたほか、債券のトレーディング業務と引き受け業務が好調だった。
法人・機関投資家部門の収入は33.1%増。債券・為替・商品(FICC)のトレーディング収入が153.8%増加した。
新型コロナの流行を受けて各国の企業が資金確保に奔走する中、同行は第2・四半期にグローバル協調融資、債券、株式市場の顧客のために1600億ユーロ以上を調達した。前年同期比で91%の増加となった。
ジャン・ローラン・ボナフェ最高経営責任者(CEO)は「社内のチーム、リソース、専門知識を素早く動員し、欧州内外の顧客のニーズを満たすことができた」と表明した。
新型コロナの流行で不良債権の増加が懸念される中、投資銀行部門の業績は一定の安心感を与える内容となった。
新規の貸倒引当金の計上額を反映するリスク費用は、第2・四半期に前年比8億ユーロ増の14億ユーロと、予想を下回った。
同行は、各国のロックダウン(都市封鎖)がリテールバンキング部門の収入に悪影響を及ぼしたが、欧州では6月に予想以上の回復が見られたと指摘している。
第2・四半期の純利益は6.8%減の23億ユーロ(27億4000万ドル)。ロイターがまとめたアナリスト予想は15億ユーロだった。
収入は4%増の117億ユーロ。予想は110億ユーロだった。
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