- 2025/04/23 掲載
午後3時のドルは142円付近へ小幅高、不透明感強く上値重い
[東京 23日 ロイター] -
午後3時のドル/円は142円付近と、前日ニューヨーク市場の終盤からドル高/円安の水準で推移している。米中貿易摩擦の懸念後退や米連邦準備理事会(FRB)議長解任を否定するトランプ米大統領発言を受けてドルは前日の安値から3円超急伸したが、二転三転するトランプ氏の言動で不透明感が強く、日米財務相会談を巡る思惑も下押しし、上値が重い展開となった。
トランプ氏の発言などを受けて、ドルは前日日中に付けた7カ月ぶり安値の139.88円から3円以上切り返し、朝方の取引で143.21円まで買われた。仲値公示を挟んでいったん下げた後、ドル買いが強まる場面もあったが上値は重く、早朝の上昇分をほぼ吐き出す形となった。
仲値公示前後では輸出勢の売りが出た可能性を指摘する声もあった。
トランプ大統領は前日、利下げに動いていないとして不満を表明していたパウエル議長について、解任する意図がないと発言。
SBIリクイディティ・マーケットの上田真理人・金融市場調査部長は「場当たり的で政策遂行能力に疑問符が付き、トランプ政権全体への信頼感が揺らいでいる」として、ドル売りはまだ収束していないと話す。
今週に実施が見込まれる日米財務相会談で円安是正を求められるとの思惑がくすぶるが、上田氏は為替を協議はしても「発信として円高に誘導することはないのではないか」との見方を示している。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 142.05/142.1 1.1376/1.13 161.63/161.6
0 78 4
午前9時現在 142.67/142.7 1.1350/1.13 161.96/161.9
0 51 9
NY午後5時 141.58/141.6 1.1420/1.14 161.68/161.7
0 21 4
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