ＶＷが中国向け5車種の新モデル披露、シェア回復狙う 輸出も視野

［上海　２２日　ロイター］ - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン（ＶＷ）グループは２２日、上海国際モーターショー開幕に先立つイベントで、中国向けに開発した５車種の新モデルを披露した。競争が激しい中国市場でシェア回復を目指す取り組みだ。

上海国際モーターショーは２３日に始まる。

新モデルはＶＷブランドが３種類、アウディブランドが２種類。ＶＷブランドでは、低価格小型車の製造コストを４割減らすために設計した新たな中国仕様のプラットフォームを使った初めての車も含まれている。

アウディは若い消費者を狙ったモデルを投入し、価格は他のモデルに比べて低く抑える。

ＶＷはかつて中国の乗用車市場で最大の販売台数を誇っていたが、昨年その座を同国の電気自動車（ＥＶ）メーカー、ＢＹＤ（比亜迪）に明け渡している。ＶＷの昨年のシェアは１４．５％と２０１９年の１９％から低下した。

ＶＷ中国部門トップのラルフ・ブランドシュテッター氏は、同社が中国で生産した一部車種を東南アジアや中東などに輸出する計画があることも明らかにした。