- 2025/04/21 掲載
米金融規制当局、キャピタル・ワンのディスカバー買収を承認
両社によると、これで統合に必要な規制当局の承認は全て獲得し、統合手続きは5月18日に完了する。
この取引の行方は米金融業界の注目を集めていた。金融セクターは再編の機が熟しているとみなすトランプ政権の下で、合併・買収(M&A)がどの程度のスピードで承認されるかを占う事例になると受け止められていたためだ。
FRBは、統合後の規模が政府の預金保険対象中で8番目に大きな銀行になると明らかにした。合計総資産は約6378億ドルに達する見込み。
またキャピタル・ワンは米国屈指の決済処理ネットワークを保有し、ビザやマスターカードと競合する。
ディスカバーのマイケル・シェパード暫定最高経営責任者(CEO)兼社長は、統合によって決済ネットワークの競争が高まり、顧客にはより幅広い商品を提供できるとともに、技術革新やセキュリティーに配分できる自社資源が増え、地域社会に貢献すると強調した。
しかし消費者団体からは、逆に競争が低下して消費者の選択肢が狭まり、手数料などの負担が増大すると批判している。
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