- 2025/04/16 掲載
今年の北海ブレント価格予想を68.5ドルに下方修正=HSBC
石油需要の見通しも下方修正した。世界総生産(GDP)が1%ポイント押し下げられると予想したためだ。従来は25、26両年とも日量90万バレル予想だったが、それぞれ70万バレルと80万バレルに引き下げた。
トランプ政権の通商政策は二転三転しており、国際石油市場に先行き不透明感をもたらしている。この影響で石油輸出国機構(OPEC)は14日、世界の需要見通しを日量15万バレル引き下げた。
HSBCは顧客向けノートで「次の冬までに原油価格が1バレル=60ドル台前半から半ばの範囲で推移すれば、OPECは減産幅縮小の一時停止を決定する可能性がある」と指摘した。
ブレント原油先物はGMT1049時点で0.2ドル(0.3%)安の1バレル=64.66ドルを付けた。
また、ノートでは供給面に言及し、ベネズエラ産原油が米国の経済制裁により、輸出に若干の影響を受ける可能性があると指摘した。米国はイランの原油輸出圧迫を狙った制裁を続けているものの、依然として目立った成果が見られていない。
原油価格予想を巡っては米JPモルガンやゴールドマン・サックスも既に下方修正している。
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