- 2025/03/08 掲載
再送日産、11日の取締役会で内田社長の退任案を協議=関係者
(見出しの余分な記号を削除しました)
Maki Shiraki Daniel Leussink Norihiko Shirouzu
[東京 7日 ロイター] - 日産自動車は11日に取締役会を開き、内田誠社長の退任案や新たな経営体制を協議する。関係者4人が明らかにした。内田氏を巡っては、業績悪化の責任を取って退任すべきとの意見が社内である一方、後任候補として浮上している役員にも責任を問う声があり、議論がまとまらない可能性もある。
関係者のうち2人によると、後任候補には最高財務責任者(CFO)のジェレミー・パパン氏、最高企画責任者(CPO)のイヴァン・エスピノーサ氏らの名が浮上している。ただ、現体制の役員も業績悪化の責任を問われる立場にあるため、いずれも確実視されているわけではないという。
後任の社長は暫定的に就任する可能性があると、関係者の1人は話す。その場合、取締役会は正式な後任を探す時間をより多く確保できるとしている。
関係者のうち2人によれば、日産は社長人事案を協議する指名委員会を6日に開催。うち1人によると、その後に臨時役員会も開いた。指名委員会は11日の取締役会で人事案を提示する見通し。
業績悪化の主因は中国と北米での販売不振で、内田氏は社長として業績悪化の責任は重いと判断された。特に北米では需要の高いハイブリッド車を日産は投入しておらず、在庫が積み上がり値引き販売を迫られ、収益が悪化した。もっとも、パパン氏は1月にCFOに就くまでは北米事業のトップで、エスピノーサ氏はここ数年、商品企画担当の役員を務めている。両氏も内田氏同様、業績悪化の責任は免れず、株主などステークホルダーから理解を得られない可能性があり、反対意見があると関係者2人は話している。
日産広報はロイターの取材にコメントを控えた。
(白木真紀、ダニエル・ルーシンク、白水徳彦 編集:久保信博)
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