Valentina Za

[ミラノ ２４日 ロイター] - イタリアの銀行モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ（モンテ・パスキ）は２４日、同業メディオバンカに対して１３３億ユーロ（１３９億ドル）規模の株式交換による買収を提案すると発表した。

メディオバンカ株１０株に対してモンテ・パスキ株２３株を割り当てる。これは２３日終値に対して５％のプレミアムに相当する。

時価総額はモンテ・パスキが８８億ユーロであるのに対し、メディオバンカが１２７億ユーロだ。

億万長者の故レオナルド・デル・べッキオ氏の持ち株会社デルフィンはメディオバンカの１９．８％株式を保有する筆頭株主で、モンテ・パスキ株も保有。今月にはモンテ・パスキ株の保有比率を当初の３倍近くとなる９．８％に引き上げている。

同じく富豪フランチェスコ・ガエターノ・カルタジローネ氏もメディオバンカ株を７．８％保有。同氏もモンテ・パスキ株の保有比率を昨年１１月に５％に引き上げた。

メディオバンカ、カルタジローネ氏、デルフィンはいずれも保険会社ゼネラリの大株主で、資本基盤のほぼ３分の１を占めている。

モンテ・パスキ株を当初６８％保有していたイタリア政府は、保有比率を１１．７％へと徐々に減らしながら、モンテ・パスキのパートナーを探していた。