植田和男日銀総裁の発言を受け、１５日の東京金融市場で円高が加速、長期金利も上昇した。日銀が２３、２４両日の金融政策決定会合で追加利上げを決定するとの観測が広がった。

植田総裁は１５日午後、全国地方銀行協会の会合で「来週の決定会合で利上げを行うか議論し、判断したい」と発言。その後、外国為替市場の円相場は１円超上昇し、１ドル＝１５６円台後半まで円高が進んだ。午後５時現在は１５６円８６～８７銭と前日比６５銭の円高・ドル安。

債券市場では長期金利の指標となる新発１０年物国債（第３７７回債）の流通利回りが一時１．２５５％に上昇（債券価格は下落）した。２０１１年４月以来、約１３年９カ月ぶりの高水準。

【時事通信社】