- 2025/01/10 掲載
NY外為市場=ドル3日連騰、英ポンド下落基調続く
ドル指数は0.12%上昇の109.15。ユーロ/ドルは0.16%下落の1.0301ドルとなった。
経済の底堅さと関税の可能性によりインフレ懸念が再燃し、FRBがより緩やかな利下げ路線を取るとの期待が高まったため、米国債利回りは上昇傾向にある。
ボストン地区連銀のコリンズ総裁は9日、見通しを巡りかなりの不確実性が存在するため、FRBは今後の利下げを慎重に進める必要があるという見解を示した。
フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁も、FRBが利下げを継続すると引き続き予想しているものの、経済見通しを巡る不確実性が高まる中、直ちに利下げを実施する必要はないとの考えを示した。
英ポンドは0.46%安の1.2306ドル。一時2023年11月13日以来の安値を付けた。下落は3営業日連続となる見通し。トランプ次期米政権の政策を巡る懸念で英国債利回りが上昇し、英財務省は圧力にさらされている。
イングランド銀行(英中央銀行、BOE)のブリーデン副総裁は、利下げは最近の指標によって裏付けられているものの、どの程度の速さで実施するかは難しいと述べた。
ウェルズ・ファーゴのマクロストラテジスト、エリック・ネルソン氏は、英国債利回りが低下し始めたとしても、ポンドは引き続き低迷するリスクがあるとみている。
円は対ドルで0.17%上昇し1ドル=158.06円となった。
ゴールドマン・サックスのアナリストらは、日銀が9日に開いた支店長会議での議論が1月の利上げ予想を裏付けていると考えている。
PR
PR
PR