ＵＢＥは３日、独化学メーカー大手ランクセスのウレタン事業を買収すると発表した。買収額は約４億６０００万ユーロ（約７３６億円）で、ＵＢＥにとっては過去最大の買収となる。北米を中心に製造開発拠点を持つランクセスのウレタン事業を取得することで、半導体製造などの用途で需要拡大が見込める高機能ウレタン樹脂について、米国市場での競争力確保を目指す。

ランクセス社は高機能ウレタン樹脂のトップメーカーの一つ。関係当局の承認を得た上で、２０２５年前半をめどに同社が直接出資する子会社９社の全株式を取得する。

ＵＢＥの泉原雅人社長は会見で「（成長が見込める）スペシャリティ事業におけるＭ＆Ａ（合併・買収）の機会を模索してきた。（今回の買収は）当社の中長期的な成長に大きく貢献する」と語った。

【時事通信社】