- 2024/10/03 掲載
金融政策手法は日銀に委ねられるべきとの考え変わらず=官房長官
Shinichi Uchida
[東京 3日 ロイター] - 林芳正官房長官は3日午後の会見で、金融政策を巡る石破茂首相の発言が金融市場に影響を与えたことに関連し、日銀の独立性について「これまでも、石破首相をはじめ、政府として金融政策の具体的な手法は日銀に委ねられるべきと言ってきており、それは変わらない」と述べた。
石破首相は2日夜、植田和男日銀総裁との会談後に「追加の利上げをするような環境にあるとは考えていない」と言及した。
林官房長官は、植田総裁が従来から金融政策について、極めて緩和的な状態で日本経済を支える姿勢を示しており、経済・物価見通しの実現に応じ金融緩和度合いを調整する場合も、政策判断に当たり内外の金融市場や経済状況を見極める時間的余裕があると説明していると指摘。「首相もそのような理解をしているということを言ったのだと思う」と解説した。
その上で、日銀には引き続き政府と密接に連携を図り、物価安定目標の実現に向けて適切な金融政策運営を行うことを期待するとした。
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