- 2024/10/03 掲載
午前のドルは堅調、1カ月半ぶり147円台 首相発言で円安地合い
ドルは朝方の安値146円前半からじり高で、仲値公示後に一時147.25円まで上昇し、8月19日以来1カ月半ぶり高値を付けた。首相発言で円が全面安となった前日海外市場の流れに、仲値で輸入企業のドル買いが加わったことで、一段の上昇となった。
米金利の上昇がドル/円を支えたとする見方もあった。前日海外ではADP全米雇用報告で民間部門の雇用者数が予想を上回ったほか、主要7カ国(G7)首脳が緊急電話会談で、中東問題の外交的解決は「まだ可能」との見通しを示したことなどから、米10年債利回りは1カ月ぶり高水準へ迫った。
市場では「あすの米雇用統計の結果次第で、ドルは一段と上昇する可能性がある」(FX会社関係者)と期待する声が聞かれた。
円は対ドル以外の通貨に対しても続落し、豪ドルは101円前半と2カ月ぶり、カナダドルが108円半ばと1カ月ぶり、ユーロが162円前半と1週間ぶりを付けた。ただ、前日に急上昇した香港株式市場は4%超の下げとなり、円売り圧力にはならなかった。
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