- 2024/10/03 掲載
英金融機関、世界的な景気低迷への懸念強める=英中銀調査
[ロンドン 2日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)が2日に公表した調査によると、世界的な景気低迷が国内金融システムに及ぼすリスクへの懸念が急激に高まっていることが明らかになった。
中銀が年2回実施するシステミックリスク調査は7月23日から8月12日に金融機関55社を対象に実施した。仮に現実のものとなった場合に英国の金融システムに最も大きな影響を及ぼすと思われる5つのリスクを挙げるよう回答者に求めた。
調査対象者の3分の1が世界経済の低迷に伴う英金融セクターへの影響を懸念していると回答した。この割合は3月の前回調査結果と比べて19ポイント上昇し、単独調査では最大の上昇となった。
中銀は、国内の金融安定に対する全般的なリスクは6月の前回評価から変わっていないが、8月に下落した資産価格の急回復に安堵するのは間違いだと指摘した。
英国の金融安定に対する最も頻繁に挙げられた2つのリスクは、以前の調査と同様だった。回答者の約93%が地政学的リスクを挙げ、前回の調査より8パーセントポイント上昇した。一方、サイバー攻撃は企業の80%が挙げ、10パーセントポイント上昇した。
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