- 2024/10/03 掲載
米国株式市場=S&P横ばい、ハイテク株上昇 中東情勢や雇用統計に注目
Caroline Valetkevitch
[ニューヨーク 2日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種が横ばいで取引を終えた。ハイテク株が買われたものの、中東地域で緊張が拡大し、週内に米雇用統計の発表を控える中、神経質な展開となった。
半導体大手エヌビディアが1.6%上昇し、S&P情報技術の押し上げに寄与した。一方、電気自動車(EV)大手テスラは第3・四半期の納入台数が予想を下回り、株価は3.5%下落した。
イランが1日にイスラエルを攻撃したことを受け、中東情勢が注目されている。バイデン米大統領は2日、イスラエルがイランによるミサイル攻撃の報復としてイランの核施設を攻撃することを支持しないと表明。イスラエルに「均衡の取れた対応」を促した。
米ADPリサーチ・インスティテュートが2日発表した9月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は予想以上に増加し、労働市場が悪化していないことを示した。
4日発表の9月米雇用統計が引き続き焦点となる。3日には新規失業保険週間申請件数も発表される。
ジョーンズトレーディングのチーフ市場ストラテジスト、マイケル・オルーク氏は「4日に雇用統計があり、来週末からは決算シーズンが始まる」と指摘。
「株価は史上最高値近辺にあり、米連邦準備理事会(FRB)が友好的であることは分かっている。投資家は株価を再び最高値に押し上げる前に、企業から前向きなコメントを聞くことを望んでいる」と語った。
FRBは先月、雇用市場を支援するため、従来よりも大幅な50ベーシスポイント(bp)の利下げを実施した。主要株価3指数はいずれもプラスで9月を終え、S&P500は年初来19.7%上昇している。
CMEのフェドウオッチによると、市場が織り込む11月の25bp利下げ確率は65.7%で、1週間前の42.6%から上昇した。
11日にはJPモルガン・チェースなど大手銀行の決算発表を皮切りにS&P500採用企業の第3・四半期決算シーズンが始まる。
スポーツ用品大手ナイキは6.8%下落。通期の売上高見通し撤回が嫌気された。
医療保険大手ヒューマナは11.8%下落。メディケア(高齢者・障害者向け公的医療保険制度)の民間運営保険プラン「メディケア・アドバンテージ」について、来年の加入者が減少するとの見通しを示した。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.18対1の比率で上回った。ナスダックでも1.09対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は118億1000万株。直近20営業日の平均は120億5000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 42196.52 +39.55 +0.09 42125.14 42259.52 41968.79
前営業日終値 42156.97
ナスダック総合 17925.12 +14.76 +0.08 17867.12 17978.58 17767.79
前営業日終値 17910.36
S&P総合500種 5709.54 +0.79 +0.01 5698.14 5719.63 5674.00
前営業日終値 5708.75
ダウ輸送株20種 15972.20 -131.66 -0.82
ダウ公共株15種 1064.84 -0.32 -0.03
フィラデルフィア半導体 5099.20 +74.26 +1.48
VIX指数 18.90 -0.36 -1.87
S&P一般消費財 1584.84 -12.41 -0.78
S&P素材 603.76 -1.99 -0.33
S&P工業 1144.70 -2.24 -0.19
S&P主要消費財 878.48 -6.92 -0.78
S&P金融 750.76 +0.72 +0.10
S&P不動産 277.58 -1.04 -0.37
S&Pエネルギー 699.34 +7.75 +1.12
S&Pヘルスケア 1783.75 -3.65 -0.20
S&P通信サービス 314.47 -1.38 -0.44
S&P情報技術 4311.84 +25.13 +0.59
S&P公益事業 413.80 +0.21 +0.05
NYSE出来高 9.47億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 38845 + 1095 大阪比
シカゴ日経先物12月限 円建て 38665 + 915 大阪比
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