- 2024/10/02 掲載
バイデン米政権、東海岸港湾労働者の賃上げ要求後押し スト巡り
[ニューヨーク 2日 ロイター] - バイデン米政権は、東海岸とメキシコ湾岸の港湾労働者が1日にストライキを開始したことを受け、経営側に新たな労働協約の提示額を引き上げ、労組の合意を取り付けるよう迫った。
バイデン大統領は1日遅くにXへの投稿で「港湾労働者はコロナ禍に港が操業を継続できるよう自らを危険にさらした。そのコロナ禍以降、外資系海運会社は記録的な利益を上げてきた」と指摘。その上で海運会社に対し「強力かつ公正な」協約案を提示するよう促した。
港湾労働者約4万5000人を抱える国際港湾労働者協会(ILA)は使用者団体の米海運連合(USMX)との労働協約を巡る交渉が決裂したことを受けて1日にストを開始。
USMXは50%の賃上げを提示したが、ILAのハロルド・ダゲット会長はこれを上回る賃上げを要求しており、6年の協約期間中に毎年1時間当たり5ドルの賃上げや、雇用を脅かす港湾自動化事業の停止などを求めていると述べた。
「必要な限り闘う用意がある」と1日に表明した。
リスク分析専門企業エバーストリーム・アナリティクスによると、同日時点で米国の港湾では38隻以上のコンテナ船が滞留している。
ニュージャージー州のコンテナターミナルでは数百人の港湾労働者が「ILAと最後まで闘う」などのスローガンを叫びながらデモを行った。t
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