スマートフォン専業のＰａｙＰａｙ証券（ペイペイ、東京）は２日、長期分散投資に適した世界株型の投資信託などを毎日５００円ずつ自動で積み立てるサービスを始める。新ＮＩＳＡ（少額投資非課税制度）の対象で、初めて投資を行う人が「５００円玉貯金」の感覚で手軽に資産形成を行えるようにするとしている。

スマホ決済アプリ「ＰａｙＰａｙ」内に、個別株や投信を購入できる従来の資産運用とは別に「おまかせ運用」のプランを用意。リターン重視か安定重視かによって、米運用大手キャピタル・インターナショナルの「世界株式」か三菱ＵＦＪアセットマネジメントの「全世界バランス」を選択する。投資額は１００円にも再設定できる。

ＰａｙＰａｙ証のＮＩＳＡ口座開設数は３４万件（９月末時点）を突破し、今年上半期ではネット証券業界で３位という。番所健児社長は取材に対し、「見やすく分かりやすい操作を徹底させた。投資の新規参入者獲得でナンバーワンを目指す」と語った。

【時事通信社】 〔写真説明〕取材に応じるＰａｙＰａｙ証券の番所健児社長＝東京都千代田区