- 2024/07/12 掲載
良品計画、通期業績予想を上方修正 値引き抑制や円安効果
Ritsuko Shimizu
[東京 12日 ロイター] - 良品計画は12日、2024年8月期の連結営業利益予想を480億円から530億円(前年比59.9%増)に上方修正した。過去最高を見込む。生活雑貨が好調で既存店売上高が想定を上回り、値下げ抑制の効果が出た。円安も寄与した。
IBESがまとめたアナリスト13人のコンセンサス予想の平均値490億円を上回った。
堂前宣夫社長は会見で「国内は前年が悪かったが普通に戻ってきた。在庫処分がなくなり、粗利益が良くなった」と説明した。今夏は猛暑となっているが、食品と異なり生活雑貨・衣服は気温に大きく左右されないとした。
6―8月期については、見通しを引き下げた。国内では在庫が十分確保できない商品があるほか、経費率の増加が見込まれる。中国大陸も見通し引き下げ、新規出店の遅れにより出店数を引き下げる。
9―5月期の連結営業利益は前年同期比87.3%増の424億円となった。すべてのセグメントで増収増益となった。国内事業は収益力が改善したほか、海外事業は円安による押し上げ効果もみられた。
国内事業は3―5月期に客数が2.9%増とプラスに転換。9―5月期の既存店売上高は6.2%増となった。
中国事業の既存店売上高は前年同期比0.7%減となった。前年はコロナ禍後で好調だっただけに、その反動が出ており、売り上げのトレンドに大きな変化はないという。堂前社長は店舗の大型化などを進め、成長を目指す方針を示した。
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