- 2024/07/12 掲載
英国、1人当たり経済成長率で2年連続G7首位目指す=政府関係者
英国の1人当たり国内総生産(GDP)成長率は2010年代にはG7中位だったが、このところG7の中で下位に沈んでいた。ただ、24年第1・四半期に2年ぶりにプラスとなり、後退傾向に歯止めがかかりつつある。新政権が目標を達成すれば、こうした状況が著しく改善することになる。1人当たりの成長率目標は、労働党が総選挙前に掲げた公約と一致している。
24年初めには19年後半の水準よりも低くなっていた1人当たりの可処分所得に関しても、目標達成に伴い改善につながりそうだ。
今回の政府関係者のコメントは、総選挙を経て誕生した労働党政権の初めての具体的な成長目標となる。
スターマー首相とリーブス財務相は、低調な生産性や投資が響いて長期にわたり低迷している経済成長率を改善するとしており、リーブス氏は8日、抜本的な改革を実施することを明らかにした。
英経済の24年の成長率は1%前後とみられている。ただ、11日に発表された5月のGDPは前月からの伸び率が市場予想を上回っており、24年の成長率が上振れする可能性もある。
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