- 2024/07/12 掲載
円急騰、一時2.7%高の157円台半ば 米CPI受け
米労働省が朝方発表した6月の消費者物価指数(CPI)は、前月比でマイナス0.1%と予想外に減少、前年比は3.0%上昇となった。インフレ鈍化により連邦準備理事会(FRB)の利下げに一歩近づいたとみられている。
これを受け、ドルは急落。直近の取引で一時1ドル=158.45円と、6月中旬以来の円高・ドル安となっている。
円は全面的に上昇し、対ユーロで2%高の171.60円、対英ポンドで1.4%高の204.72円。対豪ドルでは107.50円まで上昇した。
今回の円相場の動きの規模とスピードは、政府・日銀が今年に入り38年ぶりの市場介入を実施した際の動きに酷似。ただ、ソシエテ・ジェネラルの企業調査・為替・金利部門責任者ケネス・ブルー氏は「米CPIが引き金となった」としている。
ロイターは日本の財務省と米ニューヨーク連銀にコメントを求めたが、返答は得られていない。
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