- 2024/06/19 掲載
米5月小売売上高、前月比0.1%増 予想下回る 4月分は下方改定
4月分は前回発表の横ばいから0.2%減に下方改定された。
自動車、ガソリン、建築資材、外食を除くコア小売売上高は0.4%増。4月分は0.3%減から0.5%減に下方改定された。
物価上昇と金利の高止まりを受け、家計は生活必需品を優先し、裁量的支出を削減せざるを得なくなっている。キャピタル・エコノミクスの北米チーフエコノミスト、ポール・アシュワース氏は「家計は金利上昇に対し、想定されているほど無関心なわけではない」とし、「消費の本格的な落ち込みは予想されていないが、消費鈍化と、これに伴う国内総生産(GDP)の伸びのわずかな減速でさえも、絶妙なバランスを取っている連邦準備理事会(FRB)が9月利下げに傾くのに十分な可能性がある」と述べた。
5月の小売売上高は、ガソリン価格が下落し、ガソリンスタンドの売り上げが圧迫されるなど弱い部門もあったが、力強く伸びた部門もあり、強弱混交。
ガソリンスタンドは2.2%減。建築資材と園芸用品店は0.8%減。家具も1.1%減少した。
サービス部門として小売統計に唯一含まれる飲食店は0.4%減。前月は0.4%増加していた。外食産業は家計消費の重要な指標と見なされている。
一方、自動車・部品は0.8%増。オンライン売上高も0.8%増加し、前月の1.8%減から反転した。
スポーツ用品・趣味・楽器・書籍は2.8%増。電子機器・家電は0.4%、衣料品は0.9%、それぞれ増加した。
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