- 2024/04/05 掲載
アクティブ型米株ファンド、第1四半期は07年以降で最高成績=BofA
[ニューヨーク 4日 ロイター] - バンク・オブ・アメリカ(BofA)グローバル・リサーチのストラテジストグループによると、アクティブ運用の米国株ファンドは今年第1・四半期にベンチマークに対するアウトパフォーマンスの比率が2007年以降で最高となった。
BofAのデータでは、第1・四半期にアクティブ運用の米国大型株ミューチュアルファンドの64%がラッセル1000指数をアウトパフォームし、昨年の38%を大きく上回った。ラッセル1000指数は第1・四半期に約10%上昇した。
昨年は超大型のテクノロジー株とグロース株が相場をけん引したが、今年第1・四半期は幅広い銘柄が上昇。これがアクティブ運用ファンドに追い風となった可能性がある。
BofAによると、S&P総合500種指数をアウトパフォームした銘柄の比率は1月と2月はいずれも40%未満だったが、3月には60%に上昇した。
昨年は超大型7銘柄「マグニフィセント・セブン」が相場全体を押し上げたことが、アクティブ運用ファンドの運用成績を圧迫した。アクティブ運用ファンドは通常、ラッセル1000やS&P総合500種といった指数に対する比重の大きい超大型株を十分には保有していないからだ。
だが今年はマグニフィセント・セブンのうちアップル<AAPL.Oとテスラの両銘柄が低迷し、第1・四半期にそれぞれ11%と29%下落。これらの銘柄の保有が相対的に少ない多くのアクティブ運用ファンドに恩恵をもたらした。
BofAのストラテジストは、幅広い銘柄が上昇したことで、アウトパフォームする銘柄を選別する環境が改善したと指摘。「相場のけん引役が超大型株から移ったことは、依然として昨年の勝ち組に賭ける取引にリスクをもたらす」と述べた。
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