- 2024/04/05 掲載
FRB、時間かけるのが賢明 利下げ前に=リッチモンド連銀総裁
講演で、年初のインフレデータは「やや心もとない」内容だったと指摘。天候や季節的な要因によるものかもしれないが、「経済見通しに真の変化が起こっているのか、それともインフレの道筋における一時的な凹凸なのかという疑問が湧く」とした。
さらに「FRBは時間をかけて対応するのが賢明だ」とし、「誰もインフレ再燃を望んでいない。労働市場が好調であることを考慮すると、利下げプロセスを開始する前に(インフレに関する)雲を払拭させる時間がわれわれにはある」と語った。
その上で「インフレ鈍化の持続・拡大をなお見込んでいる」とした。利下げ開始時期や利下げペースについては言及しなかった。
一方、FRB当局者が同じデータを見たとしても現状について「異なる結論を出す可能性がある」と言及。「ソフトランディング」(軟着陸)を見込む楽観的な当局者は、経済の持続的な好調さと昨年以降のインフレ急低下に注目する可能性がある一方、悲観的な当局者は、経済が予想よりも急速に減速する、あるいはインフレが粘り強く推移することを懸念するかもしれないと述べた。
バーキン総裁は、全体として「金利をある程度制約的に維持することでインフレを目標水準に戻すことができると楽観視している」とし、経済が減速したとしても、企業が従業員の確保に苦戦する中でこれまでのような痛みを伴うものではないとし、多くの企業がすでに準備を整えているとした。
またFRBが2%のインフレ目標達成に向けた戦いを続ける限り、目標を変更する意向はないとした。
バーキン総裁は今年のFOMCでの投票権を持っている。
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