- 2024/03/27 掲載
米耐久財受注、2月は1.4%増 予想上回る 輸送機器好調
[ワシントン 26日 ロイター] - 米商務省が26日発表した2月の耐久財受注は前月比で1.4%増と、伸び率はロイターがまとめた市場予想の1.1%を上回った。輸送機器や機械の受注が増加したのが押し上げた。
1月分は6.9%減に下方改定された。前回発表は6.2%減だった。
2月は前年同月比で1.8%増加。キャピタル・エコノミクスの米国担当副チーフエコノミスト、アンドリュー・ハンター氏は「企業の設備投資が回復し始めていることが示唆された」と述べた。
2月の非国防資本財の受注は4.4%増。出荷は2.7%増えた。1月は3.0%減っていた。
民間設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財(コア資本財)受注は2月に0.7%増。1月は0.4%減と、横ばいだった前回発表から下方改定された。
2月のコア資本財の出荷は0.4%減。1月は0.8%増だった。
項目別の受注は、民間航空機が24.6%増。前月は63.5%減少していた。輸送機器全体は3.3%増。前月は18.3%減少していた。自動車・自動車部品は1.8%増。一次金属は1.4%、加工金属は0.8%、それぞれ増加。機械は1.9%増加した。
一方、コンピューター・電子製品は1.4%、電機・家電は1.5%、それぞれ減少した。
これまでの政策金利上昇を背景とした商品需要の抑制により、製造業は依然制約されている。ただ、米連邦準備理事会(FRB)が年内に利下げを始めるとの観測がある中で、米経済の10.3%を占める製造業の先行きの見通しは着実に改善している。
2023年第4・四半期の企業設備投資は縮小。過去5四半期のうち4四半期で減少した。
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