[香港 ２１日 ロイター] - ２１日の香港株式市場で中国の不動産開発会社、金輝が一時１４．３％急落した。同社は前日償還期限を迎えたオフショア社債３億ドルの返済ができなかったと表明した。

同社株は１．６８香港ドルまで下落。２０２０年の上場以来の安値を付けた。

デュレーション・ファイナンスによると、同オフショア社債の買い気配値は額面１ドルに対し４１．７５セント。前日は９０．６７６セントだった。

同社は２０日提出した文書で、オフショア社債の返済ができなかったが、業務に潜在的に重大な影響はないと表明。全ての利害関係者の利益を守るため「最適な解決策」を模索していると述べた。

不動産セクターの「深刻な調整」により、２３年初め以降、売上高が極度の圧力に直面しているという。

オフショア社債は２０日に償還期限を迎えた。利率は７．８％。現在、同社唯一のドル建て債となっている。ＬＳＥＧのデータによると、２５年と２６年には総額２８億元（３億８９００万ドル）の国内社債３本が償還期限を迎える。