- 2024/03/21 掲載
NY外為市場=ドル下落、FOMC受け 日本円は切り返す
FRBが発表した金利・経済見通しによると、コア個人消費支出(PCE)価格指数の見通しは24年末で2.6%。12月時点の見通しでは2.4%だった。経済成長率見通しは24年で2.1%。12月時は1.4%だった。失業率に関しては24年末で4.0%。12月時の見通しは4.1%だった。
パウエルFRB議長は、最近のインフレ指標が予想を上回ったが、自身のインフレ圧力に関する見通しは比較的安定していると述べた。
マッコーリーのグローバル為替・金利ストラテジスト、ティエリー・ウィズマン氏は「パウエル氏は短期的には何も変わっていないこと、インフレ進展を確信していることを皆に伝えようとしている。これが記者会見でのパウエル氏の主なメッセージだ」と語った。
ドル指数は0.34%下落。日本円は序盤の下げから切り返し、ドル/円は0.18%安の151.12円となった。
ウィズマン氏は、FRBの経済見通しから発せられたメッセージは、短期的にも長期的にも米経済が強くなるというものだとした。
円は序盤に1ドル=151.82円と4カ月ぶりの安値を更新した。
アナリストによると日米国債の利回り差は依然として大きく、2022年10月につけた1ドル=151.94円という数十年ぶりの安値に近づくにつれ、円にはプレッシャーがかかり続けるという。
CIBCキャピタル・マーケッツの北米外為戦略部門責任者、ビパン・ライ氏は「日銀が長期的な利上げサイクルに入るとは誰も予想していない。日米金利差がかなり拡大するというシナリオは変わらないだろう」とした。
ユーロ/ドルは0.35%高の1.0903ドルだった。
ドル/円 NY午後4時 151.21/151.24
始値 151.66
高値 151.85
安値 150.73
ユーロ/ドル NY午後4時 1.0919/1.0923
始値 1.0839
高値 1.0922
安値 1.0838
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