- 2024/02/21 掲載
HSBC、23年は過去最高益も予想下回る 中国関連評価損が響く
[香港/ロンドン 21日 ロイター] - 英金融大手HSBCホールディングスが21日発表した2023年通期決算は過去最高益を更新したものの、市場予想を下回った。出資先の中国の銀行に関連した費用が金利上昇による収入増を相殺した。
23年の税引き前利益は前年比78%増の303億ドル。同行がまとめた証券会社の平均予想(341億ドル)を下回った。
20億ドルの自社株買いを発表したほか、今年上期に0.21ドルの特別配当実施を検討する方針を示した。
一方、保有する中国交通銀行株で30億ドルの評価損を計上した。中国の景気回復が予想以上に不安定となる中、交通銀のキャッシュフローや融資の伸び、金利マージンの見通しについてレビューを行ったという。
マーク・タッカー会長は発表文で「(新型コロナウイルス禍後の)中国の回復は予想以上に不安定だが、23年は5%前後という目標に沿った成長を遂げた」と指摘した。
インフレが長引く多くの国で経済成長が鈍化する中、HSBCは今年上期の融資の伸びについて慎重な見通しを維持しているとした。
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