- 2024/02/20 掲載
米銀キャピタル・ワン、カード会社ディスカバー買収交渉が大詰め=関係者
[ニューヨーク/ワシントン 19日 ロイター] - 米商業銀行キャピタル ・ワンがクレジットカード事業会社ディスカバー・ファイナンシャル・サービシズを買収する協議が進展しており、早ければ20日に合意が発表される可能性がある。事情に詳しい複数の関係者が明かした。
正確な買収額は判明していないが、米国の金融機関同士のディールとしては2009年にバンク・オブ・アメリカがメリルリンチを500億ドルで取得して以来の規模になることもあり得る。
LSEGのデータに基づくキャピタル・ワンの時価総額は522億ドルで、ニルソンによると米クレジットカード市場では4番目に大きなプレーヤー。ディスカバーは時価総額が276億ドル、クレジットカード市場の6番手だ。
資産規模で見ると、キャピタル・ワンは4760億ドルと全米9位、ディスカバーは1500億ドル弱で同27位だが、両社が統合すれば全米6位に上昇することが、米連邦準備理事会(FRB)のデータから分かる。
両社のクレジットカード事業は幾つかの地域で重複するものの、ディスカバーはカード決済処理分野ではビザ、マスターカード、アメリカン・エキスプレスとともに最大手の一角を占めており、キャピタル ・ワンにとって手数料収入の大幅な増加が期待できる。
一方でこの案件は、反トラスト法(独占禁止法)の面で当局の厳格な審査に直面する恐れもある。
バイデン政権は21年の大統領令で銀行の合併について、規制当局や司法省により厳しい姿勢で臨むよう指示しているからだ。
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