- 2024/02/16 掲載
ユーロ圏財務相、証取合併の障壁を取り除くように検討求める=声明案
[ロンドン 15日 ロイター] - ユーロ圏諸国の財務相が、欧州連合(EU)は資本市場を深化させ、競合に後れを取らないようにするために証券取引所の合併を妨げる障壁を取り除くことを検討すべきだとする声明案をまとめたことが15日、分かった。ロイターが声明案を確認した。
声明案によると、ユーロ圏諸国の財務相と欧州中央銀行(ECB)、EU欧州委員会は今年秋に始まる欧州委の新たな任期(5年)に向けて「必須」の優先法案を定めた。
企業の成長に向けた資金調達を銀行に大きく依存するよりも、株式市場や債券市場で調達できるようにするため、EUが目指す資本市場同盟の創設に向けたさらなる進展を望んでいる。
声明案では「欧州資本市場の発展のために緊急に取り組まれなければ、欧州は競争力、経済成長、市民の繁栄で世界に遅れを取る危険性がある」と指摘した。
米国には企業が資金調達に利用する奥行きのある株式市場と債券市場があるが、欧州市場には断片的で証券取引所が多くあることが単一の資本市場を創設することを難しくしている。
声明案では「私たちは欧州委に対して証券取引所の統合や、より統合された市場インフラの整備を妨げている障害を評価し、(そして必要ならば対処してグリーンボンド発行などの)欧州の専門性を強化するように求める」とも訴えた。
ユーロ圏の財務相は2025年以降に少なくとも年に1回、合意された成果指標を用いて実施措置の進捗状況を評価する。
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