• 2024/02/16 掲載

英経済、24年見通し明るい 昨年は想定通り=マン中銀政策委員

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Howard Schneider David Milliken

[ワシントン 15日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会のキャサリン・マン委員は15日、英国の2023年第4・四半期の国内総生産(GDP)統計について驚くことはなかったとすると同時に、24年の英経済の成長見通しは明るいとの見方を示した。

英国立統計局(ONS)が15日発表した2023年第4・四半期の国内総生産(GDP)は前期比0.3%減。第3・四半期は0.1%減少しているため、英経済は23年下期に景気後退入りしたことになる。

マン氏は全米企業エコノミスト協会(NABE)で記者団に対し「(23年)下期は軟調になると常に予想していた。今回のGDP統計でこうした予想が裏付けられた」と言及。購買担当者景気指数(PMI)などの景気の先行きを示す指標に注目したいとし「こうした指標は良好だ」と語った。

また、英国のサービス価格の上昇が他の先進国よりも根強いことを引き続き懸念しているとし、モノ(財)の価格の低下だけでは消費者物価の上昇率を2%に持続的に維持することはできないと指摘。英企業の多くは投資家や金融機関が望むよりも低い利益率で運営しており、インフレ率に中期的な上昇圧力がかかる可能性があるとの見方も示した。

英中銀は今月1日、政策金利を約16年ぶりの高水準である5.25%に据え置くと決定。マン氏はハスケル委員と共に0.25%ポイントの利上げを主張した。

マン氏は先週、この主張について「簡単なことではなかった」とした上で、実質所得の増加と労働市場の逼迫に加え、英国の金融情勢は緩和しすぎているとの自身の見方を踏まえ、利上げを主張したと説明した。

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