- 2024/02/16 掲載
米景気回復は力強い、英・日とは異なる道歩む=NEC委員長
[ワシントン 15日 ロイター] - 米国家経済会議(NEC)のブレイナード委員長は15日、米経済は力強く広範な回復を達成するという予想を上回っており、企業の活力、労働力の関与、投資で現在見られている改善は、長期的で持続的な成長につながる可能性があるとの見方を示した。
ブレイナード氏は全米企業エコノミスト協会(NABE)で、インフレ率は米連邦準備理事会(FRB)が目標とする2%に向けて急速に低下しており、景気回復もパンデミック(世界的大流行)前の傾向と比べ改善していると指摘。「企業の活力、労働力の参加、投資で現在、改善が見られており、持続的で広範な経済成長の基礎となる可能性がある」と述べた。
その上で、現時点の米経済は1年前の予測よりも健全な状態にあり、過去の景気回復サイクルの同じ段階よりも強いと言及。経済成長とインフレを巡る情勢は他のどの先進国よりも良好だと語った。
同時に、米経済のファンダメンタルズは「かなり良好」で、米国の消費者心理は好転しているものの、多くの国民はまだ物価が高すぎると感じていると指摘。生産性の向上を示す最近のデータは「非常に心強い」としながらも、データのボラティリティーを踏まえ慎重な姿勢を取っていると述べた。
このほか、米国では個人消費などが力強いとし、英国と日本とは根本的に異なる道を歩んでいると指摘。「英国と日本は景気後退に陥ったが、米国にとって環境は極めて穏やかなものになると予想している」と語った。
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