- 2024/02/08 掲載
NY外為市場=ドル下落、このところの上昇の反動
主要6通貨に対するドル指数は5日と6日に昨年11月下旬以降で初めて100日移動平均を超える水準に上昇。2日間でユーロに対し最大1.4%上昇した。この日の動きについてアナリストは、テクニカル要因でドルが下落しているとの見方を示している。
ジェフリーズ(ニューヨーク)のグローバル外為部門責任者、ブラッド・ベクテル氏は「ドルの上昇は行き過ぎていた」とし、「かなりのスピードで上昇したため、抵抗線に跳ね返されている」と述べた。
コンベラのシニア・コーポレート外為ディーラー、ジェームス・ニベトン氏は「金融市場では米連邦準備理事会(FRB)の政策に対する観測の再調整が進んでいる」とし、「特にインフレに関する経済指標が良好な状況が続けば、観測は早期利下げに傾き、ドル安が進む可能性がある」と述べた。
CMEフェドウオッチによると、市場が織り込む3月利下げの確率は現在18.5%。5日時点の14.5%から上昇したが、年初時点の68.1%からは大幅に低下している。
終盤の取引でドル指数は0.11%安の104.01と、100日移動平均(104.20)をやや下回る水準。
ユーロ/ドルは0.18%高の1.0775ドル。
ドル/円は0.13%高の148.125円。前日は0.49%下落していた。ドル/円相場は米国債利回りに反応して動く傾向がある。
英ポンド/ドルは0.24%高の1.2629ドル。
ドル/円 NY終値 148.18/148.19
始値 148.07
高値 148.27
安値 147.65
ユーロ/ドル NY終値 1.0771/1.0775
始値 1.0771
高値 1.0783
安値 1.0757
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