- 2024/02/07 掲載
独鉱工業生産、12月-1.6%で予想以上のマイナス 7カ月連続低下
Maria Martinez
[7日 ロイター] - 独連邦統計庁が7日発表した2023年12月の鉱工業生産指数は前月比1.6%低下し、7カ月連続の低下となった。ロイターがまとめたアナリスト予想の0.4%低下よりも大幅なマイナスだった。
キャピタル・エコノミクスの欧州担当シニアエコノミスト、フランジスカ・パルマス氏は、鉱工業が引き続きドイツの経済成長の重しになっていることが確認されたと指摘。「高いエネルギーコスト、内需と外需の弱さを背景に、ドイツの鉱工業生産は24年もさらに減少するだろう」と予想した。
エネルギー集約型産業の生産は5.8%減。化学工業は7.6%減、建設業は3.4%減だった。他の多くの業種でも、落ち込み幅は小さいものの生産が減少した。一方、自動車産業の生産は4.0%増加した。
INGのマクロ担当グローバルヘッド、カールステン・ブルゼスキー氏は「輸出入に加えて鉱工業生産も急激に減少したことは、ドイツ経済の屋台骨の脆弱さを示すだけでなく、昨年第4・四半期の国内総生産(GDP)伸び率が下方修正されるリスクを高めるものだ」とした。
第4・四半期GDP速報値は前期比0.3%減。エコノミストはリセッション(景気後退)入りを警告している。
鉱工業生産指数は、月単位の変動をならした3カ月間で見ると、10─12月は前の3カ月に比べて1.8%低下した。
23年通年では、日数調整後で前年比1.5%低下した。
関連コンテンツ
PR
PR
PR