- 2024/02/07 掲載
基幹労連、ベア1万2000円以上要求=物価上昇踏まえ―24年春闘
鉄鋼や造船重機などの労働組合で構成する基幹労連(組合員約27万人)は7日、東京都内で中央委員会を開き、2024年春闘で基本給を底上げするベースアップ(ベア)として月1万2000円以上を要求する方針を承認した。昨今の急激な物価上昇を踏まえたもので、津村正男中央執行委員長は「物価上昇を上回る賃金改善を行い、内需主導の好循環経済へ転換させる好機だ」と述べた。傘下の大手労組は9日に要求書を経営側に提出する。
基幹労連の方針を踏まえ、日本製鉄など鉄鋼大手労組はベアで月3万円を要求する。他業種との格差を是正するため、1975年以来の高水準の要求となった。
鉄鋼大手労組はこれまで2年ごとに賃金交渉を行ってきたため、足元の物価上昇に柔軟に対応できていなかった。24年春闘については、国際情勢や為替を含めた物価動向の予測が難しいため、同年のみの方針とした。
三菱重工業やIHIなどの総合重工部門は月1万8000円、三菱マテリアルなど非鉄総合部門は月1万5000円のベアをそれぞれ要求する方針。
【時事通信社】 〔写真説明〕基幹労連の中央委員会で、月1万2000円以上のベースアップ要求案に賛成の挙手をする組合員ら=7日午後、東京都中央区
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