- 2024/02/07 掲載
先週の据え置きは正しい判断、軟着陸視野=フィラデルフィア連銀総裁
[6日 ロイター] - 米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は6日、連邦準備理事会(FRB)による先週の金利据え置きは正しい判断だったとの見方を示した。
講演準備原稿で、据え置き決定を支持すると述べた。同氏は今年、連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持たない。
「データはディスインフレ(インフレ鈍化)の継続、労働市場のバランス改善、個人消費の底堅さを示している。われわれが引き続き達成を楽観視する(経済の)ソフトランディング(軟着陸)に必要な3つの要素だ」と指摘。インフレ率をFRBの2%目標に低下させるために「真の前進」を遂げていると述べた。
FRBは1月30─31日のFOMCでフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を5.25─5.50%に据え置き、インフレが鈍化する中、次の措置は利下げになる可能性が高いと示唆した。
ただ、パウエル議長は会合後の記者会見で3月の利下げ観測をけん制。他の当局者も利下げ時期の判断には時間がかかる可能性があるとの見方を示している。
ハーカー氏は利下げを巡る見通しに言及しなかったが、FRBの措置が「ソフトランディングへの道筋をつけた」とし、これまでのデータを踏まえると「目的地の滑走路は視野に入っている」と述べた。
同氏はFRBの利上げが終了したとの見方を最初に示した当局者の1人。
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