• 2024/02/07 掲載

米家計債務、第4四半期は17.5兆ドルに増加 延滞率上昇=NY連銀

ロイター

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Michael S. Derby

[6日 ロイター] - 米ニューヨーク(NY)連邦準備銀行が6日公表した報告書によると、2023年第4・四半期の米家計債務は17兆5000億ドルと、前四半期から2120億ドル増加した。

全体的な問題債務は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の水準を下回っているものの、自動車ローンを中心に問題債務が増加。債務残高の3.1%が何らかの延滞状態にあった。前四半期から0.1%ポイントの上昇となる。

ニューヨーク連銀は、政府支援の後退を背景に延滞率が上昇していると指摘。自動車ローンの延滞率はパンデミック(世界的大流行)前の水準を上回っており「悪化は広範に及んでいる」とした。

その上で「2022年と23年に組まれたローンは、これより前に組まれたローンより悪化している。自動車価格の上昇に加え、より高い金利での借り入れを迫られた可能性がある」と指摘。特に低所得地域で借り手の苦境が増大しているため、延滞率の上昇を注視する必要があるとした。

クレジットカードについては、全ての年齢層で延滞が増加したと報告。特に若年層の延滞率がパンデミック前の水準を上回ったとした。

第4・四半期の自動車ローン残高は120億ドル増の1兆6100億ドル。新規住宅ローンは1120億ドル増の12兆2500億ドル。

クレジットカード残高は500億ドル増の1兆1300億ドル、学生ローン残高は20億ドル増の1兆6000億ドルだった。

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