愛犬と一緒に宿泊できるホテル「ｉｎｕｍｏ芝公園」（東京都港区）で６日、首都直下地震を想定した避難訓練が行われた。宿泊客役の２０人が飼い犬１３頭と参加。地震後の火災発生を知らせる館内放送を聞くと、それぞれ愛犬を抱きかかえたり、リードを持って歩かせたりして屋外の駐車場に避難した。

今回の訓練は、同ホテルを運営する住友不動産グループが、芝消防署、港区と実施。能登半島地震では、犬や猫が飼い主と離ればなれになるケースが見られたほか、避難先での受け入れ態勢などペット避難の課題が改めて浮き彫りとなっており、３者は訓練の知見を今後の対策に生かす考えだ。

消防署の担当者は「首都直下地震も、いつ発生してもおかしくない」と強調、普段からペットを連れた避難に備える重要性を訴えた。

【時事通信社】 〔写真説明〕首都直下地震を想定した訓練で、愛犬と一緒に避難する参加者ら＝６日午後、東京都港区 〔写真説明〕首都直下地震を想定した訓練で、愛犬と一緒に避難する参加者ら＝６日午後、東京都港区