- 2024/02/02 掲載
GPIF、10―12月期運用益は5.7兆円 欧米利上げ打ち止めで株価上昇
[東京 2日 ロイター] - 公的年金を運用しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が2日発表した運用実績によると、2023年10―12月期の運用損益は5兆7287億円の黒字だった。プラス運用は2四半期ぶり。欧米の利上げ打ち止めに伴う国内外の株価上昇がプラスに寄与した。
収益率ベースでは2.62%のプラスだった。主要4資産のうち、国内外の株式に加えて外国債券もプラスに寄与した。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が浮上したことも追い風になったとみられる。
一方、植田和男日銀総裁による政策修正への警戒感から国内債券は小幅なプラスにとどまった。
年金特別会計が保有する短期資産を含む積立金全体のうち、12月末時点の保有比率は国内債券25.77%、外国債券24.44%、国内株式24.66%、外国株式25.14%で、いずれも指針の範囲に収まった。
プラス運用となったことなどから、全体の運用資産残高は226兆4142億円に増えた。
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