- 2024/02/02 掲載
仏BNPパリバ、第4四半期は50%減益
[パリ 1日 ロイター] - 仏金融大手BNPパリバが1日発表した2023年第4・四半期決算は、純利益が前年同期比50%減の10億7000万ユーロ(11億6000万ドル)で、予想外の減益となった。純利益は同社がまとめたアナリスト予想平均の17億4000万ユーロにも届かなかった。
収入は0.1%増の109億ユーロで、やはり予想平均の114億ユーロを下回った。消費者向けや商用不動産事業が低調だった。「金融商品関連リスク」に伴う6億4500万ユーロの引当金計上も響いた。
ユーロ圏の銀行業界はこの数四半期、金利上昇を追い風に利益と株主還元がいずれも急拡大していたが、経済の不透明さと金利低下見通しが重なり、先行きに暗雲が垂れ込めた形だ。
投資銀行部門の収入は2.6%減少し、債券・通貨・コモディティー(FICC)取引の収入は32%落ち込んだ。
25年の有形株主資本利益率(ROTE)見通しは11.5─12%と従来予想の12%から引き下げ、目標である12%の達成時期を26年に先送りした。
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