- 2024/02/02 掲載
ロシア産原油価格上限、G7・EUなど違反警戒 監視強化へ
[ワシントン 1日 ロイター] - ロシア産原油に対する価格制限に参加する主要7カ国(G7)や欧州連合(EU)などが市場参加者による制限回避や違反行為の報告方法についての通達をまとめ、米財務省が1日にウェブサイトで公表した。
G7とEUは2022年、ロシアのウクライナ侵攻を受け、ロシア産原油に1バレル=60ドルの価格上限を設けることを発表した。
通達では、不正行為がロシアの原油と石油製品の取引に関わる複数の企業やセクターで発生する可能性があるとし、関係者による法令順守プロセスの不備が価格上限違反につながる恐れがあると警告した。
米財務省は昨年10月、上限価格制限に従わなかったと疑われるタンカーへの制裁を開始し、これまでに約20隻を特定した。
こうした制裁を受け、ロシア産原油の主な顧客は欧州からインド、中国にシフトしている。
通達によると、EUなどは第三国へのタンカー売却をより厳しく監視し、上限価格を超えるロシア産原油の輸送に使用されるのを防ぐ措置を導入した。業界関係者に対し、制裁違反が疑われるタンカー売却に気づいた場合は関係当局に報告するよう求めている。
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