- 2024/02/02 掲載
米アマゾン、第4四半期売上高が予想上回る クラウドとEC好調
Akash Sriram Greg Bensinger
[1日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コムが1日発表した2023年第4・四半期決算は、売上高が市場予想を上回った。年末商戦のオンライン消費とクラウド事業の伸びが堅調だった。株価は引け後の取引で5%上昇した。
売上高は14%増の1700億ドル。LSEGがまとめたアナリスト予想は1662億1000万ドルだった。調整後1株利益は1ドルで、予想平均の0.80ドルを上回った。
クラウドサービス部門アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の売上高は242億ドル。アナリスト予想は242億6000万ドルだった。
アンディ・ジャシー最高経営責任者(CEO)は声明で、AWSが長期的に顧客と機能提供に向き合い続けてきたとし、多くのサービスに生成AI(人工知能)を組み込む取り組みを挙げた。新機能は全体的な業績に反映され始めていると述べた。
24年第1・四半期の売上高見通しは1380億─1435億ドル。アナリスト予想は1421億3000万ドルだった。
アマゾンの株価は年初来で6%以上、ここ1年で41%上昇した。
インサイダー・インテリジェンスのシニアアナリスト、スカイ・カナベス氏は「2023年の年末商戦でアマゾンが明らかに勝者となったのは、長期にわたる商戦で圧倒的な存在感を示したことと、より迅速な配送と消費者が重視する必需品に再び重点を置いたおかげだ」と分析。アマゾンが今年、米国の電子商取引(EC)市場シェアを伸ばすと予想した。
同氏はまた、収益性の高い広告事業は急成長しているサードパーティ業者からの需要に支えられていると指摘した。注目されるAWSについては、同業他社に対抗できるか疑問が残るとした。
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