- 2024/02/01 掲載
ノボノルディスク、新肥満治療薬を旧薬好調な市場に投入へ=CEO
[ロンドン/コペンハーゲン 31日 ロイター] - デンマーク製薬大手ノボノルディスクのラース・フルアーガー・ヨルゲンセン最高経営責任者(CEO)は肥満症治療薬「ウゴービ」について、米イーライリリーとの競争激化を念頭に、先に開発した肥満症薬「サクセンダ」の販売が好調な市場をターゲットに投入する方針を示した。
ウゴービとイーライリリーの「ゼップバウンド」はこれまで承認された薬剤の中で最も有効な減量薬とされる。イーライリリーはゼップバウンドが昨年11月に英国、欧州連合(EU)と米国で承認されたことを受け、この部門での存在感が増している。
ヨルゲンセン氏は初めて競合勢が同社のウゴービ戦略にどのように影響しているかについて詳しくコメントし、同社はイーライリリーの発売動向を注視していると述べた。その上で「イーライリリーはわが社のやることに注目し、わが社はイーライリリーのやることに注目している。競争とはそういうものだ」と語った。
ノボノルディスクは31日、ウゴービの米国での供給量を増やしたことから、今年も2桁の成長率を予測した。
両薬は米国とドイツで真っ向から勝負し、イーライリリーは先週、英国での投入は「数週間以内」と発表している。
ウゴービは2021年に米国で初投入されて以降、ドイツと英国を含む8カ国で発売されている。直近ではスイスとアラブ首長国連邦(UAE)で発売した。アジア市場初となる日本では来月の投入が予定されている。
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