- 2024/02/01 掲載
米地銀株が軒並み下落、NYCBの赤字決算と減配受け
[31日 ロイター] - 米地銀株が31日の取引で軒並み下落した。ニューヨーク州を地盤とする銀行持ち株会社ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)の予想外の赤字決算と減配を受け、地銀の健全性を巡る懸念が再燃した。
NYCBは37.7%急落。KBW地方銀行株指数は6%安と、ニューヨークを拠点とするシグネチャー・バンクが破綻した直後の昨年3月13日以降で最大の下落率を記録した。シグネチャーは数日前のシリコンバレー銀行破綻を受け預金が流出していた。
それ以降、預金は安定しているが、一部の投資家は31日の地銀株売りについて、預金維持コストが純金利収入(NII)を圧迫しているなどといった健全性を巡る懸念を浮き彫りにしたと指摘する。
ザックス・インベストメント・マネジメントの顧客ポートフォリオマネジャー、ブライアン・マルベリー氏は「このセクターは概して感情的な取引になることが多い。破綻が迫っていると預金者が感じるためだ。しかし、金利上昇で多くの銀行の収益とNIIが圧迫されている」と語った。
バレー・ナショナル・バンコープ、シチズンズ・ファイナンシャル、リージョンズ・フィナンシャルは4─7.8%安。
PR
PR
PR